居場所をください。




それからすぐ映画が始まって

私たちは静かに見た。


「面白かった~!」


「ね!結構面白かったなー。」


「美鈴ちゃん、ご飯食べてこ!」


「うん、いーよ。

何食べる~?」


「オムライス!」


「オムライス?

はは、颯太にぴったり。」


「ガキっぽいとか思ったでしょ!」


「そんなことないよ。

私も好きだよ。」


「あそこ行こー!」


颯太が指したオムライス屋さんに

一緒に向かった。


「美鈴ちゃん、俺があげたピアス

毎日つけてくれてんの!?」


「うん。他に持ってないもん。」


そんな会話をしながら歩いていると……


「颯太くん?」


聞き覚えのある女の子の声に

私たちは一緒に振り向いた。