居場所をください。




「うわー、美鈴ちゃんと二人きりとかはじめて!

嬉しすぎて鼻血出そー!」


「颯太うるさいよ。」


颯太はずっとそんな感じで

映画館まで歩いた。


「で、どれ?」


「これこれー!」


「あ、隼也のやつじゃん。

私隼也からチケットもらってるから

ちょうどよかったー。」


無駄にならなくてよかった。

あとでお礼の電話いれなきゃ。


「席どこにする~?」


「ここ!二人席!」


「そんな端でいいの?」


「ここがいい!」


「はは、わかったよ。」


私たちは席を取り、

トイレを済ませて飲み物を買って

劇場へ入った。


「颯太はなんで渋谷にいたの?」


「本当は用事あったんだけど

美鈴ちゃん優先にしたんだー。」


「え、嘘。

もしかして友達?」


「ううん!友達ではないよー!」


「ほんとによかったの?」


「うん!」


「ならいいけど……」


悪いことしちゃったなぁ…。