止まってる暇なんかないか。 俺はずっと止まったままだな。 俺、このままでいいのかな…………… 俺はスマホをおいて立ち上がった。 「……風呂、入るか。」 母さんが死んでから初めての風呂。 この風呂に最後に入ったのは母さんだ。 あんときは一人で入ってたのに…… 人間ってあんないきなり死ぬもんなのか? 飯だって食えてたのに…………… 母さんが死んだことを受け入れることができない俺は まだ泣くことも出来ず、時だけが流れていく。