「進路ねぇ。
まぁ一高のことだし、上目指せばいいんじゃない？」
「美鈴ならどこにする？」
「私は大学なんて選択肢なかったから。
お金なかったし。」
「今行くなら。」
「今は勉強してなくてバカだから
きっとむりだろうけど赤学とか。」
「私立じゃん。」
「国立がいいの？」
「俺はな？」
「ってか何やりたいかわかんないのに
学部とか選べないじゃん。」
「俺もよくわかんねー。」
「進路は自分で決めるものだよ。」
「いいよな、美鈴は。
そのまま歌手として生きていけるし。」
「全然安泰じゃないけどね。」
進路か、もうすぐ２年生も終わりだもんね。
私も学校いかなきゃ。
「ってかそろそろ出るか。」
「そうだね～。」
さすがに長居しすぎた。
