「でも怖いって感情も大事だよ。
向上心に繋がるっていうか。
必死になれるから。
慣れちゃったら緊張感なくなるじゃん?
だからある意味いいのかもなって。」
「そういう考えか。」
「だからたまには高橋も会ってね。」
「いつでも声かけろよ。
ってかさー、俺進路どうしよう。」
「いや、それは自分で決めなよ。」
「うわ、つめてー。」
「ふ、あははは。
その感じ、懐かしいー!」
「笑い事じゃねーよ。」
「ごめんごめん。」
やっぱりこの人は楽チンだ。
どんだけいいやつか知ってるから
友達になってよかった。
「それでも友達か!」
「友達になった覚えはありません。」
「もうそれ聞きあきた。
違うのにして。」
「えー、めんどくさ。」
「冷めてんな。」


