居場所をください。




「美鈴は最近なんかあった?」


「んー。

あ、そういえばさぁ…」


私は弘希のことを高橋に話した。


「へぇ、そうなんだ。

あの若さで俺らと同い年の息子って

すげー違和感だけどな。」


「それは仕方ないでしょ。

まぁ部活頑張ってる普通の男だね。

特別何かあるわけでもなく

って感じかな。」


「彼氏は?」


「さぁ?

でもたまにスープ届けてくれるよ。

年明けにも届けてくれたしね。」


「あぁ、ブログ載せてるやつ?」


「そ。

だから一応近くには感じてるかな。」


「まぁ別れてないならよかったわ。」


「別れるって言われるまで別れないつもり。」


「美鈴は他のやつに目移りしねーんだ?」


「しないよ。

その方が楽なのかもしれないけど

待つのが辛いときもあるけど

楽ばかりが恋じゃないでしょ。

好きなら苦しいこともあって当然だし

私なら待てると思うから。」


「頑張れよ。」


「うん。」