居場所をください。




「もう無理ー!」


ばってばてだ。


「はは、美鈴ちゃん意外と粘るな。

もっと早くダウンするかと思ってた。」


私はバテバテだというのに

さすが瞬はまだまだ元気だ。


「歌って踊って2時間半の全国ツアーか…。

もっと体力つけないとヤバイよね?」


「そうだな~。

でも本番はもう少し踊らないから

そこまで無理はさせないつもりだけど。」


「え!じゃあ今のはなんだったの!」


「美鈴ちゃんが頑張るから。」


「もー、なにそれー。

瞬っていじわるですね。」


「友達とご飯いくなら

早くシャワー浴びて支度した方がいいんじゃね?」


「そうだった!!」


時刻は19時。

思ったより早く終わってよかった。


とりあえず19時半に渋谷駅で待ち合わせをし、

私はダッシュでシャワーを浴びた。


「すっぴんでいいや!

こっから急げば5分で駅つくよね?」


「つくと思うけど~。」


「よし、じゃあ行くね!

瞬ありがとー!」


さっきまであんなヘロヘロだったのに

復活して急いで駅に向かった。