居場所をください。




そんな会話をしていたら

岳が終わって亜樹が歌っている。


へぇ、亜樹も歌歌うんだ。

しかも洋楽。まさかの。

まぁあの人なら英語も得意なんだろうな。


「なー、藍子。

美鈴ちゃんの曲、歌ってよ。」


「えー、絶対やだ。」


「いいじゃん、私の歌いなよ。」


「本人の前で歌うとか絶対無理!

しかも下手なの際立つし!」


「えー。

美鈴ちゃんが歌えないなら藍子しかいないし。」


「っていうか私、美鈴の曲知らないし。」


「は?え、嘘でしょ?」


「本当に。」


「なにそれー。ママが持ってるから聴いてよ。」


「まぁ気が向けば。」


ったぐ。それでも友達か。


~♪~♪~♪


亜樹が歌い終わったら

私のスマホがなっているのに気づいた。


「ちょっとごめん。」


すぐに悠斗が入れた曲が流れるから

私は部屋を出て電話を出た。


「もしもーし。」


電話の相手は長曽我部さん。

どーせ仕事のことだろう。


「おう、俺。

明日佐藤迎えに行けなくなったから

直接事務所来て。

食堂で待ってれば佐藤が行くから。」


「了解でーす。

あ、ねぇ。今カラオケなんだけど

カラオケなら自分の曲歌っていいの?」


「カラオケで、友達にだけ歌うならいいよ。」


「ほんと?よかったー。

じゃあまた明日ね。」


「おう。」