居場所をください。




「ねぇ、美鈴ちゃんは俺ら5人

誰が一番タイプ?見た目だけで!」


「4人しかいないじゃん。」


「朔也もいれて!」


「あぁ、朔也ね。

見た目はダントツで亜樹。」


「なんで?」


「落ち着いてるから。」


「へー、なるほど。

よかったじゃん、亜樹。」


「そんな軽そうな見た目のやつに言われても

嬉しくねーよ。」


……………見た目軽そう…?


「別にこっちだって亜樹なんかタイプじゃないし。

この5人の中ならってだけだし

亜樹より貴也の方が断然タイプ。」


………実際は貴也の顔って全然タイプじゃないけど。


「あっそ。

別にお前のタイプなんて聞いてねーし。」


……………なんなの。いちいちムカつく。


「まぁまぁ。

美鈴、亜樹は照れてるだけだし。」


悠斗がフォローした。


「ふーん。

なら素直に喜びなよ。」


「別に嬉しくねーっつーの。」