居場所をください。




「今満室で16時に予約した。」


「おっけー。

じゃあそれまでここにいよっか。」


「私は部屋に戻るね。

美鈴ちゃん、またね。」


「あ、栞奈待って~。」


私は栞奈を引き留めた。


「小林くんとどう?」


「順調だよ。

もうすぐ離れちゃうから

今を大事にしてるかな。」


「そっか。

でもよかった。」


「じゃあ宿題やってくるね。

明日小林と会うから

今日終わらせなきゃなんだ。」


「あ、引き留めてごめんね。

がんばって!」


「ありがと。お年玉もね。」


栞奈はそれだけ言って部屋へ戻った。

他の人もちらほら部屋に戻っていっている。