居場所をください。




「俺にはねーの?」


「亜樹にあるわけないでしょ。

長曽我部さんに言ってよ。

それか社長。」


「会いにも来ねーし。」


「はは、じゃあ私が言ってあげよう。

私はおばさんからもらっちゃったし~。」


「うわ、俺にはねーのに。」


ってか亜樹んちお金持ちなんだから

別にいいじゃん。


「それにしても全員にお年玉なんて

美鈴稼いでるね~。」


隣に座った藍子が言った。


「もー、大出費だよー!」


「美鈴ちゃん、ありがとね。」


藍子の向こう側にいる栞奈が言った。


「いーよ。

みんなは私の家族みたいなもんだし。」


「ってかいくら入れたの?」


藍子が変な質問をしてきた。


「年齢別でいれてあるから

大きな声では言えないよ。」


藍子の耳元でこそっといった。


とりあえず今はママが

あとで部屋行って見なさい!

と言ったおかげでみんな開けてないけど。