居場所をください。




しばらくして、ママが戻ってきた。



「みんないるー?」


「いるよ。」


ママが答えた。


「よし!

みんな明けましておめでとう!

ってことで、じゃーん!

お年玉!みんなに持ってきたよー!」


私はコンビニでお金を下ろしたあと、

用意してあったポチ袋に、

亜樹んちに向かう間のタクシーで

お金を入れてきたのだ。


「え、美鈴がお年玉?」


藍子が目を細めて私に言った。


「いらないの?」


「いります!いります!」


いりますって。

日本語変じゃない?まぁいいけど。


「はい、並んで並んで~。」


私がそういうと、すぐにキレイに並んだ。


「清人からね。

えーと…はい、どーぞ。」


今年中学生になる清人は

一番に来て嬉しそうに受け取った。


「清人、お礼を言いなさい。」


ママが言った。


「あ、美鈴ちゃんありがとう!」


「どういたしまして。」


可愛いなぁ…。

清人ももう中学生かぁ。