……………よし。 「行こっか。」 「どこに?」 「施設。 亜樹は帰ってもいいよ。」 「俺もいくわ。」 「そっか、じゃあ行こ。 荷物ありがと。」 私は亜樹からバッグを受け取った。 「こっちは持ってく。」 そう言い、施設用に買った御年賀は 亜樹が持ったまま歩き出した。 「亜樹。」 「あ?」 「ありがと。」 「別に。」 照れちゃって。 素直じゃないなぁ。