居場所をください。




「どうする?海行く?

サンダルあるけど。」


そう言ってだしたのは男物のサンダル。


「うっそ!準備いい!

いくー!」


「美鈴ならそういうと思ったわ。」


「え、そう?

なんで?」


「俺もガキの頃同じことあったから。

そんとき父さんもサンダル持ってきてたんだよ。」


「へぇ、なるほどね。

それ何歳の時?」


「小学校前くらいかな。」


「私が生まれる前じゃん。

しかも私そんな子供じゃないんだけど。」


「でも同じことやってんじゃん。」


「そうだけどさ。

ありがと。」


私はサンダルを受け取った。


「早くいこ!」


「はいはい。」