居場所をください。




「ねぇ、音楽かけてー。」


「はいはい。」


信号が赤で停まっているとき、

長曽我部さんは音楽をかけてくれた。


「沖野さんだ!」


「前に美鈴がいれてたからな。」


「これだけでテンションあがる~。」


沖野さんの歌詞はまた一段とすごい。


"運命の人なら必ずまたどこかで会えるから

たとえそれが恋人でなくても"


この歌詞、とってもお気に入り。

"運命"はなにも恋愛だけじゃないもんね。


この世に運命も言うものがあるのならば

私が長曽我部さんと出会えたのも

運命だと信じたい。


孤独を感じたときはいつも

沖野さんに助けられてきたから

いつか私もそんな存在になれたらいいな。