「あ、なんか次は相談系だけど
親が離婚することになりました。
家族がバラバラになるので寂しいです。
元気をください。」
「私ね、最近気づいたっていうか
昨日改めてわかったんだけど
離れてても大丈夫だよ。
離れててもお母さんはお母さんだし
お父さんはお父さんだよ。
私ね、もうお母さんともお父さんとも
一緒には暮らせないけど、
でもバラバラっていう実感はないよ。
離れてても愛は感じるから。」
たとえ恋人でも、ね。
「私の元気ならいくらでもあげるけど
そういうときはやっぱり家族といるのが
一番なんじゃないかな。」
「そうだよね。
私も実家でてから親のありがたみとかわかったし
今のうちにいっぱい甘えといた方がいいよね。」
ユリ姉が言った。
「じゃあ次いくね。
好きな人いる?」
「えっ。」
『いるかいないかなら答えていいけど
具体的には答えるなよ。』
長曽我部さんに言われて
「いるよ。」
素直に答えた。
『おぉー!』と会場が盛り上がる。
「ふふ、これ以上は内緒で!
ハル!次~。」
「また相談系ね。
なんのために生きてるのか
たまにわからなくなります。
美鈴ちゃんはそういうときありますか?」
「うん、あるよ。
あるけど、悩んでも答えは出ないと思うし、
誰かに聞くものでもないと思ってる。
生きる意味って、誰かに言われて気づくものでもないし
気づいちゃったらつまんなくないかな。
人生って、生きる意味を見つける旅だと思ってるから
見つけちゃったらその為だけに生きちゃわない?
わからないからこそ、いろんなことをしよう!
って思えると思うんだよね。
笑ってこの世を去れるように、
毎日必死に生きるだけだよ。」


