1曲目を終えると 瞬がアイコンタクトを送ってくる。 "ダンス、完璧だよ"と。 瞬はいつも私の右隣にいるから それもすごく安心するのだ。 瞬の横を通りすぎ、真ん中へ戻る。 真っ暗の中、バミりを目指す。 「美鈴ちゃん!」 自分の立ち位置に戻ろうとすると どこからか聞こえてくるハルの声。 あ、ハルは私の後ろに立つんだよね。 でもなんだろう、今この時に。 そんなことを考えていると 「う、わ!」 私はいつの間にかどこかに落ちる感覚を味わい 体に強い衝撃と痛みを受けたのだ。