そして長曽我部さんの車から
黒髪ウィッグを取り出してかぶって……
「お前どこを鏡代わりにしてんだよ。」
「だって鏡ないし。
トイレまでいくの面倒なんだもん。」
車の窓を鏡代わりにして
ウィッグを被った。
「どう?ちゃんとかぶれてる?」
「微妙。動くなよ。」
結局長曽我部さんに直してもらう。
「このハットかぶってけよ。」
「あ、ありがと。」
ウィッグのときは帽子がないと落ち着かない。
慣れない。
で、黒縁のダテメをかけて。
「どう?いい感じ?」
「そうだな。
今日はトレンチコートだし
パット見高校生には見えない。」
「よし。
じゃあ行こっと。」
ハルにメールしとこ。
「必要以上にくっつくなよ。
噂になるようなことはするなよ。」
「相手がハルならありえませんな。
完全お友だちモードなので。」
「だろうな。
明日は9時に佐藤が行くから。」
「はーい。
じゃーね。」


