居場所をください。




瞬の意見に納得した私たちは

それからひたすら踊った。


と言っても3人はほぼ完成していて

私だけができていない現状。


手が上がってないとか遅れてるとか

角度が低いとか……瞬に指摘されてばかりだ。



「ちょ…休憩……。」


「じゃあ15分な。」


2時間踊りっぱなしだったから

さすがにくたくただ…。

何時までやるんだろう…。


「美鈴ちゃん、水。」


「あ、ありがと。」


私がその場で座り込むと

ハルが水を持ってきてくれた。


「美鈴ちゃんは覚えるのが早いね。」


「そうかな。

瞬に怒られてばっかりだけど。」


「でも尚輝とかまだ踊れないし。

美鈴ちゃんの方が早いよ。」


「え、そうなの?」


ダンサーなのに…まぁ尚輝は忙しいもんね。