居場所をください。





それからデザートはしっかり完食し、

食事のあとは外へ出て夜景を楽しみ

三時間で元の港へと戻ってきた。



「もう終わりかぁ。」


「また来ればいいよ。」


名残惜しく言う私に

社長が優しく微笑んでいった。


笑った顔はやっぱり長曽我部さんと似てるね。

どことなく、私にも。



それから私は社長にエスコートされ

車へと戻った。


「まずは父さんから送ってくから。

美鈴はどうする?」


「自分のマンションに戻るけど

鍵とか荷物とか長曽我部さんち

取りに行かなきゃ。」


「はいはい。」


社長の家か、

どんなとこだろ。