居場所をください。




5時間後ー



「あー!できたー!!」


結局かっこいい曲にしたくて

甘めより辛めの歌詞が多くなったけど

長曽我部さんは何も言わなかった。



この場所は誰にも渡さない

譲らない。


そんな強い想いを込めたアルバムだ。



「アルバムのタイトルはどうする?」


「なにがいいかなー。」


「インパクトあるほうがいいな。」


「じゃ、"私。"にする。」


私らしさを詰め込んだアルバムだからね。


私はここで、強く生きてるんだって

何を言われたって

ここで強く生きていくんだって

想いを込めたから。



「了解。

よく頑張ったな。」


そういって私の頭を撫でる長曽我部さん。

長曽我部さんは厳しいけど

やった分だけ誉めてくれるし

私が私でいられるのは

全部この人のおかげだ。