居場所をください。




「小林くんはちゃんと栞奈のとこに戻ってきてね。」


「見捨てられなければ、ですけどね。」


「大丈夫だよ。

栞奈はずっと小林くんに夢中だし。」


私の言葉に照れる小林くんを見てると

本当に微笑ましくなる。





栞奈は30分ほどで出てきたので麦茶を出し、

私もお風呂を済ませた。


「さて、小林くんの布団はリビングに敷くとして

栞奈はどこで寝る?小林くんと寝る?

私と寝室で寝る?」


「美鈴ちゃんと寝る!」


「えー、いいのー?

本当は小林くんと寝たいんじゃないのー?」


「い、いいの!」


「ふふ、はいはい。

じゃあ布団運ぼっか。」


「あ、俺やりますよ。」


「ほんと? ありがと!」


お言葉に甘えて小林くんに運んでもらった。