居場所をください。




「それより、先にお風呂入っておいでよ。

小林くん、私のジャージ着れるかなぁ。」


「あ、なんか俺のはさっきの人が置いていきました。」


小林くんの指差す先には下のジャージと

上のスウェット。

ついでに下着。


「長曽我部さん、気が利くなぁ。

栞奈は私のでいい?」


「美鈴ちゃんの、私着れる?」


「着れるよー。

ってか一高のジャージとか体操着とかあるし。

もらってってほしいくらい。」


「じゃあそれ着て、明日もらってく~。」


「じゃあとりあえず小林くん、入ってきなよ。

その間に栞奈の用意してくるし。」


「あ、じゃあお先に…。」


「こっちこっち~。」


私が案内すると小林くんは先にお風呂に入った。


「で、栞奈。どう?気分は。」


「んー、別にあんまり。

なんか実感ないかも。


それより学校で冷やかされそうで

今から恥ずかしい。」


「私、ブログに載せていい?」


「え、うん。いいけど…。」


あ、写真とらなきゃ。