「どーせ、亜樹は私を一人で帰させないんでしょ?
だから先にお礼。」
「…別にいいのに。」
「ちょっといい?」
「は?」
私はすぐマンションには戻らず
近くの公園へ行った。
「なに。」
「今さー、今日付き合ったカップルが部屋にきてんの。」
「で?」
「ちょっと二人っきりにしてあげようかな、と。」
「嘘ってバレバレ。
どうせ彼氏の事でも思い出しちゃうから、だろ。」
「やっぱわかってんじゃん。」
「いちいち思い出さなきゃいいじゃん。
お前と彼氏、別れた訳じゃねーんだから。
思い出なわけじゃねーだろ。
現在進行形なんだから気にしてんなよ。」
亜樹はそう言うと…
「いったー!」
私のおでこにデコぴんをした。
「そんな顔、似合わねーよ。」
「……………ありがと。」


