「いいなー
初々しいなぁ。」
「なに年寄りみたいなこと言ってんの。」
「うらやましいよー。」
「ってかさぁ、写真集なんで2冊もあるの?」
「CDはいつもあげちゃうんだけど
写真集なんて、恥ずかしくてあげられないし。」
「じゃあ俺ほしいです!」
「うん、いいよ。
持ってって。」
私がそういうと
小林くんは嬉しそうに笑った。
「ママにはあげた?」
「ママにもあげてないよ。」
「じゃあもう一冊は私がもらってこーっと。」
「あんま他の人に見せないでよー?
とくに藍子とか。」
「藍子ちゃんと見るし!」
「じゃあだめ。」
「やだ。」
やだって…
「あれ?美鈴ちゃん、これは?」
小林くんが写真集に挟まっていた紙を取った。
「あぁ、沖野さんのライブチケット。
ツアー最終日のやつだよ。」
「え、美鈴ちゃん好きなのに行かなかったの?」
未使用のチケットを見て栞奈が聞いてきた。
「うん。」
「仕事?」
「ううん、違うよ。」
「じゃあなんで?
好きなのに。」


