居場所をください。




コンコン…


部屋のドアが叩かれ、

佐藤さんがドアを開けた。


「あ、美鈴ちゃん。」


佐藤さんに呼ばれてドアを見ると

栞奈と小林くんがいた。


「あ、きたきた。

じゃー帰ろ。」


「ちょっと待て。」


「今度はなに?」


「…二人はだめだろ。」


「なんで?」


「また思い出に浸るんじゃねーの。」


「…大丈夫だよ。

行こ。」


私は長曽我部さんを通りすぎ

ドアに向かった。


「行こ。

長曽我部さーん、行くよー?」


「はいはい。

つーか布団買うんだろ?」


「えー、用意してないのー?」


「当たり前だろ。

俺はずっとここにいたんだから。」


「でも現金2,000円しかない。」


「カードあるだろ。」


あ、そっか。