居場所をください。




「あのー…二人は知り合いなんですか?」


『小林くんって意外と鈍いんだね?』


「私と美鈴ちゃんは幼馴染み。

同じ施設で育ったの。」


「え!まじで!?」


『まじでーす。』


驚く小林くんに笑いながら私が答えた。


「美鈴。」


少し小さな声で高橋が私を呼んだ。

私は高橋に近づいた。


「なに?」


「呼んでるけど。」


高橋が指差す方を見ると

長曽我部さんが茶封筒を振っていた。


「あ、忘れてた。」


私は長曽我部さんのところに行った。


「ごめんごめん。

ありがと。」


「よかったな、あの二人。」


「…うん。」


「それより、もう巻いてけよ。

時間オーバーする。」


「いいじゃん、ちょっとくらい。」


「…さっさと戻れ。

主役が消えてちゃダメだろ。」


「そうだね。」


私は茶封筒を受け取り、

ステージへ戻った。