居場所をください。





『じゃあ美鈴ちゃん!

今年の冬は俺と過ごしましょう!』


『お断りしまーす。』


『うわ!フラれた!』


はは、あー面白い。


あ、そうだった。


『あ、そうだ。

こんな流れで行くのはちょっと申し訳ないんだけど

実はどうしても言いたいことがある!

って女の子がいるんだった。』


高橋が思い出したように言った。

私はいつその機会が来るんだろう、と思ってたから

やっとだよ、全く。


『ということで、呼んでもいいですかー?』


『どうぞー!』


私がそういうと、

高橋は栞奈を連れてステージへ戻ってきた。


そして栞奈は私のいるステージ真ん中まで来る。


『えーと、お名前は?』


私が栞奈に聞く。


『1年3組の栞奈です。』


『栞奈ちゃん!

それで栞奈ちゃんは何を伝えたいのかな?』


「み、美鈴ちゃん…

緊張して…」


マイクを通さず私にこそっと言う栞奈。

仕方ない。


『陸上部の小林くん!』


私が勝手に進めてしまおう。


「え、俺?」


どこからか聞こえる小林くんの声。


『…どこー?』


「あ、はい!」


あ、そっちか。


『こっちきて!』


私がそういうと、

小林くんは小走りでこちらに来た。