「今日はバンドいないし録音だから
イヤモニなしな。」
「えー!」
指示とか聞けないじゃん。
「はい、マイク。」
「ありがと。」
私は佐藤さんからマイクを受け取った。
「いいか?」
「うん。」
高橋に聞かれ、返事をすると
高橋はマイクをもってステージへ戻った。
『はい、じゃあ次いきますよー!』
……………なんだ、その進行。
変だな。
『えー、次はお待ちかねの
五十嵐美鈴のライブです!』
呼び捨てかよ。
『実は俺ねー、美鈴の友達なんですよー。』
どうでもいいよ、その情報。
『俺が直々に交渉して承諾してもらったから
楽しみにしてたやつ、感謝するよーに!』
「……………あいつ、何いってんの?」
「いいじゃん、盛り上がって。」
『と、いうわけで美鈴、
お願いしまーす!』
また呼び捨てかよ。
いいけどさ。


