居場所をください。




「お、きたか。」


「あれ、高橋じゃん。

なにしてんの?」


ステージ横には高橋がいた。


「これでも文化祭実行委員長だからな。

進行役。」


「へぇ、大変だね。」


「冷めすぎ。本当におもってんのかよ。」


「とりあえず盛り上がっててよかった。」


「シカトかよ。」


今は休憩らしく、ステージではなにもやっていない。

でも私を呼ぶ声がたまに聞こえる。


「美鈴、水。」


「ありがと。」


長曽我部さんから水を受けとる。

なんだか緊張してきた。


「うー、緊張してきた。」


私はまた長曽我部さんに抱きつく。

もはやこれはお馴染みとなってきた。


「大丈夫だよ。」


いつもは離れろと言う長曽我部さんも

こういう時は絶対押し返さない。


背中に手を回し、ポンポンとしてくれる。


「……………よし、頑張ろ。」


たったこれだけだけど

やっぱり長曽我部さんは安心できる。