居場所をください。




私は佐々木さんの手で元通りに戻っていく。

それさえも気持ちがいい。


「佐々木さんはなんでメイクさんになったの?」


「んー?私自身がメイクが好きだからかな。

化粧って、女の子にだけ使える魔法じゃない?

もちろん男性でもする人はするけどさ

女の子の化粧はそれとは別物。

女の子にする化粧は女を女にする。

そんな魔法使いになりたかったからかな。」


「女の子にしか使えない魔法、か。」


「正確には、女の子にしか効かない魔法だけどね。」


「髪の毛の方は?」


「ヘアメイクは私は本当は専門外。

だけど美鈴ちゃんが喜んでくれたから

長曽我部さんが私にお願いしてきたの。

それからは勉強始めたの。

だからまだ勉強途中だよ。」


「え、そうなの?

でも全然上手だよ。

ぜんっぜん崩れないし!」


「ありがと。」


こんなに上手なのに

まだ勉強中なんてね。

絶対才能あるでしょ。