居場所をください。




「長曽我部さん、ご飯食べる~。」


気がつけば17時。

そろそろ身支度を整えなければ

18時のステージに間に合わない。


「足を組むな。姿勢が崩れる。」


ソファに座るなり、長曽我部さんに怒られる。


「厳しい。」


「足組んでると骨盤が歪むってよく言うだろ。

そうすると背骨も曲がるし腰とか背中、

ひざとかも痛くなって踊れなくなる。

足を組んでもいいことはない。

床に座るときも正座よりあぐらにしろ。

家では、だけどな。

他の時は正座で。」


「はーい。」


言われなくてもいつもあぐらです、私は。

もはや癖。女子力低いのか…高いのか…。


「ほらよ、さっさと食えよ。

でもちゃんと噛めよ。」


「それを両方叶えるのは厳しいね。

いただきまーす。」


長曽我部さんは私の食べられる量もわかってて

この人のお弁当は残すことすらない。