「理由なんて私にはわからない。」
それは、私を応援してくれる人に聞いてくれなきゃ。
「スタイルだって顔だって
私の方が上なのに…!」
…うん、それは認めるけどさ。
確かに綺麗な顔してるよ、あなたは。
細いのに胸もある。背も私より高い。
「あんたは親がいないことを
利用してるだけじゃない!」
白石さんのその一言が
グサっと胸に刺さった。
違う。
違うのに。
否定したいのに
なにも言葉が出てこなかった。
そういう風に思われていたことがショックで
そういう風に思っている人がいることがショックで
なにも言えなかった。
「人の同情かって売れたくせに
芸能人面してんなよ!」
「それは違うよ。」
私がなにも言えずにいると
ドアの向こうから声が聞こえた。


