居場所をください。




「美鈴、どこかいくの?」


「ごめん、行くね。」


「貴也くん?」


「あー、貴也もいるんじゃないかな…。

よくわかんないけど。」


「もしかしてさっきいってた隼也って

貴也くんと共演する大谷隼也くん!?」


「あ。」


「やっぱそうなんだ!

えー、美鈴ばっかりずるい!

イケメン俳優と知り合いで!」


「……………夏音、高橋いるでしょ。

彼氏いる方がうらやましいよ。

じゃあこれお金ね。」


「ちょっと待って!

あの二人、不仲説出てるけど

実際どうなの!?」


「え、全然そんなことないよ?

プライベートすごい仲良いよ?」


「そうなんだー、よかった。」


「じゃ、私行くね。

隼也も貴也もうるさいから。」


私はそういってカラオケから出た。