居場所をください。




「岳人ってじゃんけん弱いんだね。」


「うるせーよ。」


私はじゃんけんに負けた岳人と

お化け屋敷へ入った。


「どう?藍子と。」


「別に普通。」


「今日は来なかったんだ?」


「風邪だとさ。」


「えぇ!?

なのに岳人はここ来てていいの?」


「あそこ、見舞いとか行けねーしな。

俺部屋入れねーし。」


「あぁ、そっか。

私は今日遅いしなぁ。」


「治るの待つしかねーよ。

藍子も気にしなくていいつってたしな。」


「岳人ってさ、藍子のどこを好きになったの?」


「は?そんなこと聞くなよ。」


「照れなくてもいいじゃん。」


お化け屋敷だと言うのに

全く怖がることなくすたすた歩く私たち。

脅かし甲斐ないよね。