居場所をください。





「いらっしゃーい。」


3組にいた私たちはすぐに5組に到着。

受付はサッカー部の槇野くん。


去年同じクラスだったね、確か。


「あれ、五十嵐さんじゃん。

久しぶりだねー。」


こんな風に話しかけられても

私はどう答えていい変わらないから

仕事モードに切り替わる。


「うん、そうだね。

久しぶり。」


「なんか雰囲気変わったね?」


「そうかな?」


「うん。明るくなった。」


そりゃそーだ。

仕事モードですから。


「えっと、ここは二人で入るとこだから

二人ずつになってくださーい。」


……………二人ずつって…


「俺ら奇数じゃん。」


高橋が言った。


「とりあえず高橋と夏音はいれば?」


「そうだな。そこは決定だし。」


「じゃ、お先~。

夏音行こ。」


私と悠斗が言うと、高橋は夏音をつれて

先に入っていった。