居場所をください。




「じゃあ次行こー!」


夏音は元気だねぇ。


「食べながらでいいの?」


「みんな食べ歩きだよ?」


「へー、そうなんだ。

じゃあいこ!」


私たちは3組を出た。


「あ、五十嵐さんだ~!」


「久しぶりだねー!」


ん?私?

横から聞こえてきた高い声に

私は目を向けた。


「覚えてるー?」


そこには同級生の女の子3人。

……………私を虐めてた女たち。


「あー…」


私が反応に困ってると


「美鈴ちゃん、笑顔。」


佐藤さんが耳元で言った。


ふぅー、仕事仕事。

切り替えなきゃ。


……………よし。


私が顔をあげようとしたら


「お前ら調子いいな。」


そんな声が聞こえて私は顔をあげた。