「あ、2年生ここですー。」
ついた3階は人だらけだった。
人、人、人。
ガヤガヤしてるところに私が来て
一瞬静かになるも、大騒ぎとなった。
「美鈴ちゃん、笑顔。」
「はーい。」
どうやら顔が強張っていたようで、
耳元で佐藤さんに言われた。
「1組だっけ?」
「うん、そうそう。
すぐそこ~。」
めっちゃカレーのにおいするし!
カレーなんて施設でてから一度も食べてないや。
すぐそこにある1組に入ると
案の定、空いてる教室。
「お、美鈴じゃん。
待ってた~。」
中には高橋と夏音。
「高橋、全然人いないじゃん。
ここだけ。」
「美鈴ちゃん、笑顔。」
「う…はい。」
「友達相手でも、他の目もあること忘れないで
ちゃんと仕事モードでね。」
「はーい。」
この二人の前で仕事モードか。
……………ちょっと恥ずかしいわ。


