「いいなー、いとこか。

あんな可愛い子がいとことか

俺なら堂々と何回も会いに行っちゃうわ。」


颯太がどっか遠くの方を見ながら言った。


「可愛いやつが彼女ならあれだけど

いとこに可愛いやつがいてもどうでもいいだろ。」


「あ、亜樹もやっぱ可愛いって思ってたんだ!」


「ちげーわ。

可愛いやつがいとこだったとしてもって話だろ。」


「でもさー、美鈴って亜樹好きそうな顔してるじゃん。」


悠斗が言った。


「は?」


「それ俺も思った。」


「岳も何いってんだよ。

つーか女とか興味ねーし。

しかもいとこじゃん。」


「お前わかってないなー!

いとこも結婚できるんだぞ!」


「………ばかじゃねーの。」


悠斗もうるせーし

颯太なんか不貞腐れてるし

なんなんだよ。