「にしても、美鈴が抱きついてて
しかもマンションにはいる写真まであったら
世間は完全に誤解するだろうな。」
「貴也も?」
「そこは知らねーけど。
でもコメントは出すんだろ?
長曽我部さんが。」
「みたいね。
珍しく怒ってた。」
「へぇ、珍しいな。確かに。
あの人怒っててもそういうの
全面に出さない人なのに。」
「珍しく感情的だったよ。」
なんだったんだ、一体。
「ところで隼也はなにしてんの?」
「あぁ、ここで飯食ってから
仕事行こうかと思って。
買ってくるかな~。」
隼也はそう言って
券売機へ向かった。


