「ほら、歯ブラシ。
飯は適当に食ってろ!」
「あぁ、その週刊紙置いてってー。」
「しっかり歌詞考えろよ。」
そういって週刊紙をおき
私を食堂に取り残して
長曽我部さんは怒ってどこかへ行った。
あんなに怒る長曽我部さんも珍しいし
こんなことでなんであんな怒ってるのか
私にはよくわからない。
ま、いいや。
私はとりあえず歯を磨いて
週刊紙を読んだ。
"二人の出会いは相手男子高校生の実家である生花店へ五十嵐美鈴さんが来店されたことがきっかけで…"
うん、違うよ。
私はとりあえず食堂で朝ご飯を頼み
食べながら週刊紙を読んだ。
長曽我部さんがいたら
行儀が悪いと怒られるところだけど。


