居場所をください。




「じゃあさ、もしかして

今部屋に来てたらまずいんじゃねーの?

俺がいたら。」


エレベーターに乗り、

亜樹が聞いてきた。


「あー、そうかもね。」


「そうかもねって。

それでいいのかよ。」


「だって友達じゃん。

……………友達だよね?」


「いや、そこかよ。

そうじゃねーの?」


「ならいいじゃん。

向こうなんてキスまでしてるんだから。

人のこと言えないでしょ。」


私はそういってエレベーターを降りた。

4階なんて、すぐだもんね。



「亜樹が部屋に来るのも3度目か。」


私は部屋の鍵を開けて言った。

私が入り、亜樹もはいる。


「もう少し警戒心もてよな。

男を部屋に招き入れるなんて。」


「だって亜樹だし。

和也とはちがうし。」


それに、部屋に一人で帰るの

やっぱ嫌だし。


ずっと誰かのいるあの施設で育ったから

やっぱり一人は慣れないや。