居場所をください。




「で、店ここは?」


「あ、亜樹好きなとこでしょ。」


「なんで知ってんの?」


「だって亜樹のお財布もこのブランドだった。」


「見たのかよ。

まー、俺は金ためてやっと買ったんだけど。

お前も違って。」


「なにそのトゲのある言い方。

私だってちゃんと働いてるんですー!」


……………でも、カード払いだから

私のお金ではないか。


でもこれ私名義のカードだよね。

でもお金は社長ので……………


うーん…。


どうやってるんだ?

クレジットカードってよくわかんないや。


「おい、はいんねーの?」


「あ、待ってよ!」


私は亜樹のもとへ駆け寄り

お店へ入った。



あ、めがね取ろ。


「いいのかよ、めがね。」


「あぁ、うん。

こういういいお店は店員さんもお客さんも

ぺらぺら口外しないし

そもそも私のことなんて知らないかもだし。」


「あぁ、なるほどな。」


「ってか私たち浮いてるよね。

制服姿の亜樹と

いかにもお金持ってなさそうな私。」


「いいだろ、別に。」


「そうだけど。」


えーと、お財布お財布…。