居場所をください。




「俺ら帰るし。

二人で飯行けよ。じゃーな。

行くぞ。」


亜樹は友達二人にそういうと

私の腕を掴んで歩き出した。



「はぁ…私って知名度低いのかな…。」


「まぁあいつらはテレビとかあんま見ねーしな。

俺もだけど。」


「でもさぁ、私CD出す度に

渋谷にトラック走ったり、

巨大ポスターとか貼られたりするし

渋谷だけで私の顔けっこう見れるよ?

雑誌の表紙もやってるし、CMも出てるし、

メンズ服のブランドのイメージモデルを

隼也と一緒にやってるし。」


「お前そんな出てんの?」


「亜樹も知らないの?」


「意識して見てねーし。」


「なんか、どっかで見たことあるなー

くらいにはなっててほしかったなぁ。」


「ま、そんなもんなんだろ。」


「知名度ってどうやったら上がるんだろ。」


「さぁな。

爆発的に売れれば違うかもな。」


「難しいこと言うね。

でもCMでも使われてるし

そこそこ聴いたことあるとは思うんだけどなぁ…。」


なんか、現実を知ったよ。

知名度ほしい。