居場所をください。




「美鈴、仕事?」


「そうだよー。」


「何時?」


「18時からだから

タクシー拾って会社戻らなきゃ。」


そんな話を夏音としながら

高橋もいれて3人で学校を出た。


「で、文化祭どうすんの?

俺らと回れんの?」


「んー、どうだろ。

一応その予定だけど

編集部の人も一緒かも。いい?」


「私はいいよ。

瑠樹くんもいいよね?」


「おう。」


「高橋は夏音がいればいいでしょ。

あ、朔也は?」


「あぁ、じゃああいつも誘うか~。」


去年もいったけど

楽しみだな~、文化祭。


「そういえば夏音のクラスはなにやるの?」


「らくがきせんべい。

美鈴食べられる?」


「うん、食べる。

そのあと歌って踊るしね。」


「そっかぁ、じゃあ宣伝してもらわなきゃだね!」


「私なんかで宣伝になるのかなぁ。」


「なるよ!絶対!」


「ま、楽しみにしてるね。

あ!タクシー来る!じゃあまたね!」


私は夏音たちと別れて

走ってタクシーを拾った。