居場所をください。




「お待たせしました~。」


「あ、高橋か。

別に待ってもないけど。」


「夏音は?」


「トイレ。」


「じゃあ食堂にいるか~。」


食堂も久しぶりだな~。

と食堂に向かうと中から声。


「高橋待った。」


聞き覚えのある声に私は足を止めた。


「なに。」


中をこっそり見ると、すぐそこに

栞奈と小林くん。


「あれ。

あの子だよ、告白してくれるの。」


「へぇ、あの子か。

相手もあれ?」


「そう。」


結構いい感じじゃん。

仲良さそうだね、やっぱり。


「うまくいきそうじゃん。」


「ね。よかった~。」



私たちはしばらく見ていたけど

夏音が来たので帰ることにした。