居場所をください。




それから制服で歌うことも許可をもらって

企画書にサインをしてもらい、


私たちは生徒指導室を出た。


「なんか思ったよりあっさりだね。」


「美鈴呼ぶのに予算使ったからな~。

人を呼びたいんだろ。」


「公立なのに無理しすぎなんだよ。」


「それより俺鞄とってくるけど。

夏音もないだろ。」


「あ、私もいく。

久しぶりに歩きたいし。」


「まだ生徒いると思うけどいいわけ?」


「逆になにがだめなの?」


「美鈴がいいならいいけどさ。」


「いいよ、行こ。」


私たちは三階へと上がった。


「そっか、2年生だもんね。

購買近くていいね。」


「ま、そうだな。

じゃあ俺1組だから。」


そういって高橋は教室へ入ってった。


「クラス違うんだ。」


「うん、私は3組。」


私たちは食堂横を通り、

3組へと向かった。