居場所をください。




「で、どうするの?」


「とりあえずどっかの部屋突っ込んどく?」


颯太ってやんちゃな見た目で

可愛い言い方で言うこと怖い。

敵に回したくないタイプだね。


「とりあえず和也の部屋でいいじゃん。

一番広いし、ここからでも見えるから

出入りわかるし。監視しやすい。」


藍子がそういい、


「部屋どこ。」


岳人が動き出す。


「あそこ。」


「じゃあお前ら部屋いってろよ。

次あんなことしたら本当に次はねーからな。」


岳人が脅して、

和也たちは黙ったまま部屋に向かった。


「…………あのさ、藍子は…」


「私はないよ。」


「そ。よかった。」


「無理矢理はね。」


「……………ん?

てことは…」


「同意の上なら和也とある。」


「えぇ!?」


「ちょ、声でかいわ!

岳人に聞こえるでしょ。」


「いや、まじで言ってる?

本当に好きだったわけ?」


「だからあんたのこと嫌いだったんでしょうが。」


「どこがよかったの?」


「顔。」


「顔って…。」