居場所をください。




「そのさ、和也ってやつは

藍子に手出したりしねーの?」


「しないんじゃない?

あの二人は仲良いから。」


「え、仲いいんだ。」


「うん。

私があの二人と仲悪かっただけ。」


「へー…。」


そんな会話をして

リビングへ到着した。


「あ、美鈴ちゃんだー!」


「美鈴ちゃん、この前のお兄さんはー?」


私を見つけて近寄ってする子供たち。


「あのお兄ちゃんはお仕事だから

今日はいないんだ。


今日は私と一緒にあそぼ!」


「うん!遊ぶー!」


「お歌歌ってー!」


「うん、いーよ!

何歌おっかぁ。」


幼児のみんなと私は歌を歌っていると

亜樹は小学生に宿題を教えて

颯太は宿題終わった子たちと遊んでいる。


颯太はなんとなくわかるけど

亜樹も意外と子供の面倒見いいんだな。