しばらく歩いてついた新幹線改札口。


「ってかさぁ、私前に隼也とキスしたじゃん。」


「うん。」


「しかもCMでも流れたじゃん。」


「うん。」


「普通に考えてさ

私って嫌な女じゃない?」


「あぁ、彼女からして?」


「そ。

絶対キャスティングミスだよ。」


「……………今さらじゃね?」


「今さらだけどさ。

まぁあれは仕事だし納得してくれるといいけど。」


「俺はすげー本気だったけど。」


「……………ごめん。」


「ま、別にいいけどね。

今となっては。」


「彼女いるもんね。」


「おう。」


「かわいい?」


「まぁまぁ。」


「まぁまぁって。」


貴也の反応と一緒じゃん。


「あ、写メ撮ろ~。」


「ブログ?」


「そ。はい、屈んで。

頭の高さ違うんだから。」


「チビだもんな。」


「チビじゃないし。

はい、撮るよー。」